【お客様インタビュー】責任と負担を分かち合えるから、変革を恐れず進めた。100年の歴史を持つ病院が挑んだ制度・組織改革
担当コンサルタントが聞く
医療法人でのコンサル活用のポイント
- 病院・診療所・歯科
- 組織・人事マネジメント
- 収益向上・経営改善
- 51人~100人
「組織の土台作り」と「人の成長」を促す、抜本的な制度改革を支援
開院から100年の歴史を誇る、医療法人玖寿会 協心橋病院様。2016年の病院建替え支援を機に、2019年から人事制度構築の伴走支援を開始いたしました。等級・評価・賃金制度を抜本的に刷新するとともに、役職者の意識改革を目的とした研修も支援。制度というハードと、意識というソフトの両面からアプローチすることで、組織力の強化を目指しました。プロジェクトを統括された事務長の森本様に、制度改革に込めた想いや、コンサルティングを活用するメリットなどについてお話を伺いました。

事業者名:医療法人玖寿会 協心橋病院
所在地(都道府県):大分県
事業内容:病院、介護施設の運営
従業員数:約80名
URL:https://www.kyoushinbashi-hospital.com/
●課題
・旧態依然とした人事制度を刷新し、組織力を強化したい
・職員の成長を促す育成文化を醸成したい
● 解決策(支援内容)
・等級制度、評価制度、賃金制度を三位一体で整備
・クラウドツール(人事評価ナビゲーター)の活用で、人事制度の運用を支援
・組織力向上を目指し、役職者へのマネジメント研修を実施
● 成果
・職員の頑張りを適切に評価する人事制度が構築できた
・職員のやる気とコスト意識が向上した
コンサル導入の経緯と支援内容
「人」で一番の病院を目指して。ホスピタリティを体現する組織作り
株式会社 日本経営 松永(以下、松永):本日はインタビューにご協力いただき、ありがとうございます。最初に、日本経営にコンサルティングを依頼した経緯を教えていただけますか?
協心橋病院 事務長 森本様(以下、森本):2016年の病院建替えサポートが、日本経営さんとの最初の出会いでしたね。当時は新病院の建設という大きな節目にありましたが、ハード面が新しくなるのであれば、それを支える組織運営というソフト面も、時代に則した形へアップデートしていく必要があると感じていました。
当時の人事制度は昇給が一律3,000円で、頑張った人が報われる体制になっていませんでした。これでは人は育ちませんし、今後採用が厳しくなるのも明らかです。それを日本経営さんに相談したところ、「人事のセミナーに参加されてみるといいかもしれません」とアドバイスをいただいたのです。
当時のセミナーはほとんどが対面式でしたので個別相談がしやすく、課題を掘り下げてくださったことで改善点がはっきりと見えてきました。ただ、いざ実行に移そうとすると、自分たちだけでは限界があると感じ、建替え支援と並行して人事制度の構築支援も依頼したという経緯です。
松永:ありがとうございます。2019年から人事制度構築支援をスタートしましたが、改めてどのように取り組まれたのか教えてください。
森本:日本経営さんの伴走支援のもと、人事に関する制度を抜本的に見直しました。具体的には「役割」を定義する等級制度を軸に、「行動」を適切に評価する評価制度、そして評価を「報酬」に反映させる賃金制度を一体的に整備し、同時に就業規則も一から見直しました。これらの目的は、職員のモチベーション向上と、評価に対する納得感の醸成にありました。

現在は、制度という「器」を作るだけでなく、これまで着手できていなかった役職者の意識改革にも取り組んでいます。マネジメント研修などを通じて、人の成長を促す組織作りを継続しているところです。
松永:人事制度を構築する当初から、人材育成も主眼に置かれていたのが印象的でした。そこにはどのような思いがあったのでしょうか?

森本:病院経営が厳しいとされる今、事務長として協心橋病院の強みは何だろうと考えたとき、「人」だと思いました。ローカルエリアの病院ですから、医療の設備や技術には限界があります。でも、「人」で一番になることはできます。そもそも「ホスピタル(病院)」と「ホスピタリティ(おもてなし)」は語源が同じですから、病院こそホスピタリティを大切にすべきだと考えていました。
日本一と言いたいところですが、まずは大分県で最もホスピタリティに優れた病院にしていきたい。患者様はもちろん、働く人にとっても「この病院を選んでよかった」と思ってもらえる病院になりたい。これを実現するために、人の成長を支援する仕組み作りは不可欠でした。
松永:病院経営への熱意が伝わるエピソードをありがとうございます!ここでもう一歩踏み込んでお伺いしたいのですが、今回の人事制度構築は、旧来の文化を刷新し、新しい風を吹き込む大きな挑戦であったと感じています。決断には相応の勇気が必要だったと思いますが、どのように意思決定をしてプロジェクトを進められたのでしょうか?
森本:私や経営層の信念に基づき、確固たる意思で推進しました。職員の処遇に関することですから、本来は現場の意見も吸い上げて進めるのがベターだったのかもしれません。しかし、今回の人事制度改革は、当法人に前例のない挑戦です。同意や準備が整うのを待っていては、いつまでも変化は起きないと考えました。
そのため、あえてトップダウンの形をとりましたが、決定後のフォローは徹底しました。制度を動かすのは「人」です。職員がいかに納得し、自発的に動けるか。そこに組織改革の成否がかかっていると考えました。
コンサル活用の成果
人事制度の抜本改革がもたらした、職員の意識変革と組織の活性化
松永:等級、評価、報酬という人事制度の3本柱を抜本的に改革し、それを軸に役職者向けの研修を実施しましたが、職員の皆さんにどのような変化がありましたか?
森本:人事制度の運用を開始して、まずは「法人として職員を公正に評価する姿勢」を示せたことが大きかったと感じています。そのうえで、評価が昇給や報酬に反映されることを職員が理解し、実際に処遇にも現れたことで、職員のやる気は確実に上がったと実感しています。併せて、役職者のマネジメントスキルの向上や意識改革を促す研修を実施したことで、組織全体にポジティブな流れが生まれました。また、組織の連携が深まったことから、職員のコスト意識も向上しました。「こうして工夫したら費用を抑え、最小限の出費で済む」などの声が上がるようになったのは大きな前進です。
松永:人事制度の運用にあたり、日本経営の人事評価システム「人事評価ナビゲーター(※)」を導入いただきましたが、実際にお使いになっていかがでしょうか?
森本:大変満足しています。実は過去に紙ベースで人事評価に近いことをやろうとしたことがありますが、結局紙ベースになると配布・回収・集計に手間がかかってしまいます。人事評価ナビゲーター導入後はすべてペーパーレスで運用でき、個人の進捗をリアルタイムで把握できます。フィードバックも迅速に行えるため、職員に安心感・納得感を与えられるようになりました。
メモ機能など、ほしい機能をカスタマイズできる点も気に入っています。もともと操作性に優れていましたが、最近インターフェースが刷新され、さらに使い勝手がよくなりましたね。
松永:それはよかったです。日々の運用面でもお役に立てて光栄です。
人事制度構築から7年、建替え支援から数えれば10年のお付き合いになりますが、森本様から見て日本経営はどんなコンサルティング会社でしょうか?
森本:医療・介護分野のエキスパート集団です。人事に関しても会計に関しても非常に造詣が深く、的確に応えてくれます。その場で回答できないことは後日必ずレスポンスがあり、そこへの信頼が大きいです。
松永:専門性の高さを評価してくださり、ありがとうございます。もう少し踏み込んでお聞きします。専門性以外の部分で日本経営を選び続けてくださっている理由は何でしょうか?
森本:そうですね、安心感です。日本経営さんは顔が見えるんですよ。現在、経営幹部との会議で月1回、管理職との会議で四半期に1回のペースで当院にお越しいただいていますが、実際に顔を突き合わせながら深い話ができるのがよいですね。私は常々、重要な経営判断は人間らしい関わりの中で行われるべきだと考えています。
松永:日本経営は年齢の若いコンサルタントも少なくありません。その点に不安を感じることはありませんでしたか?
森本:いえ、ありませんよ。皆さんしっかりされていますし、とても礼儀正しいです。一人ひとりのキャラクターはさまざまですが、不思議と波長が合う方ばかりです。私たちを理解しようとする姿勢、一緒に答えを見つけようという姿勢を感じられます。私たちは日々、患者様や利用者様との人間同士の関わりの中で仕事をしています。コンサルタントさんに対しても、信頼性や心理的安全性は最も重視するところかもしれません。
松永:大変うれしいお言葉です。ありがとうございます。
※ 人事評価ナビゲーター:人事評価の実施、集計に特化したクラウド型人事評価システム。現場で実績を積んだコンサルティング会社ならではのシンプルかつ使いやすいシステム設計が特徴。業界トップクラスの低価格(月額5,500円〜)で利用可能。
コンサル活用のポイント
責任と負担を分かち合えるパートナーシップを築くこと
松永:コンサルタントを活用することの最大のメリットは何でしょうか?
森本:私は、責任と負担を分け合えることだと思います。特に評価や賃金関係はセンシティブな問題です。仮に職員に不満が生まれた場合、その矛先は担当者に向けられ、すべての責任を背負い込むことになってしまいます。
しかし、コンサルタントという第三者が介入することで、責任や負担を分散できる。これは担当者がつぶれてしまわないためにも、また、プロジェクトの成功確度を高めるためにも非常に重要なポイントだと感じています。もちろん、最終的な責任は法人にありますけどね。
松永:振り返ると、制度説明や導入時は、森本様と日本経営とで役割分担を明確にして臨みましたね。
森本:そうですね。同じ内容でも「誰が言うのか」で伝わり方は変わります。コンサルタントさんが「世間一般ではこうなっている」ということを客観的な事実として伝えてくれることで、職員も「これが現実なんだ」と納得しやすくなります。そのうえで、当院の人間が「だからこそ、うちの病院はこうありたい」と落とし込むことで、制度の理解と浸透が進む。組織を動かすとき、話者の使い分けはとても大切だと思います。
そのうえで日本経営さんの魅力は、「責任と負担を分け合える範囲が広い」ことです。組織に大きな変化をもたらしたいときは、信頼できるパートナーと二人三脚で進めることこそが、成功の秘訣ではないでしょうか。
松永:ありがとうございます。最後に、日本経営をおすすめするとしたら、どんな医療法人さんにご紹介したいですか?
森本:課題を抱えている医療法人すべてです。いきなり相談するのが難しければ、一度セミナーに参加されることをおすすめします。現状を客観的に捉える良い機会になりますし、自身の動き方も明確になります。
できれば対面で参加できるセミナーが望ましいですね。講師の方の立ち振る舞いを通じて、信頼できるコンサルティング会社かどうかの見極めができるのではないかと思います。
松永:日本経営への厚い信頼を伺い、大変光栄に思います。何より、森本様自らが学び続け、変革を恐れず挑戦されたその姿勢こそが、今回の成果を導いたのだと確信しました。これからも、協心橋病院様が自走できる組織へと進化し続けられるよう、私たちも全力でサポートしてまいります。本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました!
医療・介護の現場に限らず、あらゆる組織において職員やリーダーが自身の役割に使命感を持ち、組織のことを自分事として捉えるという意識を育むことが、最終的には顧客への価値提供につながります。
多くの患者様と接する病院では「人」が重要な財産となります。一方で人の意識を変えたり、一から現場に合わせた制度を構築したりすることは、経営陣にとっても現場にとっても大きな負担となります。
日本経営は、課題を抱える医療機関の信頼できるパートナーとして寄り添い、共に課題を解決していきます。




